_eyeronyだけが愛だった_

笑えない過去と、それからの事

バスにて。

役所へ行った。

 

私はこういう手続きとかすごい苦手で出来たら役所へ行きたくない。恥をかくし。頭良さそうな役人の人たちに私はバカですよ!って自己紹介するような質問をぶつけてしまうに違いなく、受け答えの残念さもそう。ちゃんとした人と話すと自分のそういうところが顕著に浮き上がるから、困る。

 

で、役所へ行った。

思ったよりも済ませたかった手続きは淡々と進んだのだった。18時に庁舎へ着いて、終わったのは庁舎が終わる19時きっかり。乗りたかった時間のバスにも乗れて、帰宅中。珍しく予定通りに事が運んで気持ちがいい。ただ、今車内に本当に大嫌いな蛾がいて執拗に近くを飛び回る以外はうまくいったと思っている。

 

役所にはいろんな人がいたんだけど、間も無く花嫁になる人がいた。一生この口を使って言うことのないような言葉の1つ『ハッピーオーラ』!ソレがもう溢れんばかりに放っているってこの事だ、と思うそんな人。もう全てからキラキラしたものが鱗粉みたいに放たれているみたいですごかった。

 

右手に深い赤色のカルティエの小さな袋を持ってキラキラ笑う彼女。

 

手続きがちゃんとできるのか、不備があったらどうしよう、色々みっともなくてごめん、なんか平気なのかな、わかんない、そういう不安が前面に出ている私。

 

その対比は自分にしかわかんない事だけど

顕著過ぎるほど顕著だった。

不安先行型なだけで決して私は不幸じゃない。

普通に幸せだとおもう。平和だ。

でも不安が勝ってしまう。

 

それでこれまで勝手に厭世しハッピーオーラどころかアンハッピーオーラを放つというとんでもない感じを身近な人に度々してきたと思う。最低だと思う。でも怖いんだもん。

 

まあでもしのごの言ったって別に本当の私の腹の内はワクワクしているはずで、でもそれを外に見せるのが恐ろしく思うだけで別に誰にでもみせりゃいいもんじゃないじゃん露出狂じゃあるまいし。

 

と思った、けど素直に嬉しいを幸せな気持ちを外に向けられる人はやはり綺麗で可愛くて素敵だった。

 

バスの中にいる蛾が私の顔面を掠めた。

派手に払ったら持ってたスマホが吹っ飛んだ。

 

 

恥ずかしかった。

 

もうすぐ家に着く。